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主治医との結婚生活

第18章 睦み合い

「?」
不思議に思いながら 奏真さんの横に座る。

奏真さんの手が 私の肩を抱き寄せた。


「明花ちゃん 食べさせてあげる♪」

「え…(笑)」

奏真さんは 新婚時代の甘えたがりに
戻っていた。

懐かしさを感じて 私も まんざらでもない。

「はい お口開けて? あーん」

奏真さんのタイミングに合わせて口を開けて、
水菓子の和三盆糖蜜プリンを頂く。

「〜!!! 〜♡♡♡♡♡」

あまりの美味しさに 笑みが溢れる。

と、 パシャリ と 音がした。

「ヤバっ… めっちゃ 可愛い…」

いつの間にか スマホで写真を撮っていたらしい
奏真さんが 口を押さえて 悶えている。

? そんなに? 
被写体、私だよ? そんな大袈裟な…(笑)

と、写真を 覗き込んで見ると

斜め上からの アングルで
嬉しそうに 微笑んで カメラ目線…
まではいいが
浴衣の合わさりが 緩くて 胸の谷間が… !!!

なんか… グラビア みたい?!!

しかも 微妙に奏真さんの手が映り込んで
肩を抱かれている感じが…

何だか エロい… !!!

「わわわわわ…!!!! それ、ダメでしょ !!!」

私は慌てて 奏真さんのスマホを
奪おうとする。

「だ〜め♡ コレはお気に入りに もう 
登録したもんね♪」

奏真さんは 頬を赤くして 
ニヤニヤ ニヤつく。

「ううっ… エロ親父め… ! 」

暴言を吐くも…

「何とでも お言いなさい ♪」

奏真さんはご機嫌で 相手にもしてくれない。

「それより 明花ちゃん♡ 食べさせて?」

奏真さんは 小犬が尻尾を振るみたいに
期待の目を向け 待ち構える。

「…仕方ないな… (笑)」

スプーンでプリンを掬って 
奏真さんの口に 運んであげる。

「う〜ん♡ 美味しいねぇ♪」
奏真さんが 満面の笑みを 向ける。


か…っ 可愛いなぁ… ちょっと…?
何 その 顔…

私は 照れて…
スプーンを持つ手まで 赤くなる 。

「明花ちゃん♡ もう一口 ちょうだい?」

私の顔を覗き込んで、上目遣いに 強請られる。


絶対ワザと! 私の動揺を楽しんでるっ!

私は無言で もう一口分 スプーンで掬う…
と、

パクッ と

スプーンを持つ手を 奏真さんに食べられた。

突然の湿った温もりに驚いて 固まる。

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