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主治医との結婚生活

第18章 睦み合い

「あ〜 間違えちゃった… (笑)」

奏真さんの口が 手から 離れる。

奏真さんは スプーンを持つ私の手を 
支える様に握って 自分の口の中に運ぶ。

私の反応を見つめながら 
1つ1つの動作を 見せつける様に… 
ゆっくり口を開けて  スプーンを咥える。

それから…
口角を上げて にっこり 微笑まれると…

っかあああああ…

顔が 赤くなるのを 自覚する。


え?何?今の…?
プリンを 食べさせてた だけよね?!

何で こんなに…
ドキドキ する… ?

私は 自分が どうしたらいいのか 
わからなくなって 固まった。

奏真さんの 色気に  やられる…

「明花…」

後頭部を支えて 奏真さんは 私の唇に 
キスをする。

その時

膝に置いていたスマホが 着信を告げた。

お義母さんからのメッセージだと気がついて、
一気に 現実に 引き戻された。


『こちらは 問題ないから 楽しんで来てね〜♡』
メッセージと共に 
料理をお手伝いする暖菜の写真が添付されていた。

「あ… 暖菜も 楽しんでいるみたいね…
良かった…」

何事かと思ったので、安堵した 
のも 束の間…

奏真さんに グッと肩を引き寄せられる。

驚くと 同時に 口内に冷たい液体が流れ込む。


奏真さんが 口移しで 
私に 冷酒を 流し込んだ。

「ん…っ! んんっ!」
抵抗しようにも 
抑え込まれて 振り払えず… 

くら…っ と アルコールを感じながら 
最後は 奏真さんの 舌を 受け入れる。

くったりと 抵抗出来なくなった 私を見て
奏真さんは 親指で 唇を拭いながら 
妖艶に 笑った。

「ダメだよ。 明花…」

スマホを 奪われて 
尚も 口内は 侵される。

「ママに戻っちゃダメだよ 明花…。
旅行中は 僕だけのもの だよ…。」

角度を変えて 何度も 何度も キスを
繰り返す…。

アルコールの巡りと 奏真さんの舌使いに
何も… 考えられない…

「 そうま… さ…ん  あつ い… 」

奏真さんの胸に 凭れる。

「明花… お部屋に 戻ろうね 」

耳で囁かれて 頷く。

私は 奏真さんに 水を 恵んで貰い
奏真さんに 手を引かれて 部屋を目指した。

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