テキストサイズ

主治医との結婚生活

第21章 お仕置き

ん… ?

もぞもぞと 体を這うモノに  
眠りを妨げられる。

なに… ?


ちゅっ とリップ音がして 
柔らかな感触が 肌に触れる。


体の 至る所を掌がなぞり、 
キス をされていると わかった。

「… 奏真 さん ? 」

微睡みの中で 奏真さんを呼ぶ。

「おはよう。 明花ちゃん。」

奏真さんの微笑みに安堵して 
奏真さんの首に抱きつく。

「おはようございます。 奏真さん…。」

髪を撫でられて 更に キスを落とされると
私は 嬉しくなって 微笑んで
奏真さんに 擦りつく。

幸せ…

新婚時代は毎日 こんな感じだった。

奏真さんの 愛撫とキスに 身を任せる。

昨日 奏真さんが怒っていたのは
勘違い だったのかな…?
私、酔ってたし な…(笑)

とりあえず…   良かった… ! 

内心 ほっとして…  
それから 起きて 身なりを整える。


朝ご飯は 昨日の夜と同じ食事処。

女将さんが 挨拶をして出ていく。


食べ始めようとした時に 
奏真さんに 声をかけられた。

「明花…」

突然の呼び捨てに ピクッ と反応する。

いつからか私は そう呼び捨てにされると
体が反応する。

「?」

奏真さんを 見る。



「ねぇ 明花。 脱いで?」

突然の言葉に 目を ぱちくりさせる。

「え ?」

なに?急に…?
聞き間違え…? 

動揺しながら 奏真さんの目を 見れば…
ドキッ…! と した。

射る様な 目線…

何で? 

ドキン ドキン と心臓が 高鳴る。


「明花…?」

私は 思い出していた。
そう… 昨晩の事…。 
奏真さんは まだ 怒ってる… !

でも…っ 
でも だからって… こんな所で… !?

「明花… 脱いで ?」

もう 1回  静かに 言われて 
観念する。

コレは… 
昨日 朧気な中で 聞いた

お仕置き…!


私は 立ち上がって 浴衣の帯を緩める。

痛い程の 奏真さんの視線を感じて 
顔を真っ赤にしながら 浴衣を落とした。


「ふふっ 相変わらず 白くて キレイだ。」

奏真さんが 目を細める。

「パンツも脱いで…?」

奏真さんの言葉に 泣きそうになりながら
ショーツを脱ぐ。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ