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いつかの君に感謝を

第2章 悪夢と葛藤

舞はこんなにも愛されているのになぜこんなにも性格が変わってしまったのか


執事の前川くんに聞いても「存じ上げません」の一点張り。



奥様と旦那様からは再発が分かってから冷徹さが増したと聞いた。だから奥様と旦那様は再発がわかったことへのショックからだろうと仰っていた。



俺はそれもあると思うがもっと違う所に原因があると考えている




昔は明るくて素直だった。そしてよく笑って無邪気な姿が可愛くて愛おしかった



昔一緒に遊んでいた時、舞は俺を見つけたら走ってこちらへ来た



今は俺を見つけたら嫌そうな顔をして俺から遠ざかっていく……苦笑



玲央「奥様、旦那様、そろそろ舞さんの状態について説明致しますのであちらのお部屋に移動をお願い致します」



舞は昔、狭心症を発症していた。しかしバイパス手術をし完治した。



しかしその3年後に再発。狭心症の再発に加え突発性心筋症を発症していた




今は当の本人である舞が手術を拒んでいる。内科的治療を今は行っているが病状は悪い方向へと進んでいる




再発をしてもう3年以上経っている。この3年の間に発作の回数は段々と増え、大きい発作も出るようになってきている




奥様と旦那様にはいつも話していることとあまり変わりがないが、舞に移植の説得をしてもらうように言った。




そうして奥様と旦那様への説明を終え部屋を出ると前川くんが舞のそばにいた


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