いつかの君に感謝を
第3章 囚われた心
舞「…ハァハァ……ハァハァハァ……ハァハァだ……れ…」
前川「お嬢様?大丈夫ですか?」
舞「えっ。あ…あ、大丈夫」
また嫌な夢を見た
体調が悪いと昔芽衣に言われたことが鮮明に私の夢に出てくる
穢れた身体か………
手術をすれば治る。そう言われて手術をした結果、私に残ったのはこの醜い傷だけ
私の居場所なんて最初からどこにもなかった。
家ではいつも父と母に「発作が起きると危ないから舞はそこにじっと座っててね」、「ここは少し賑やかだから舞は自分の部屋に行ってなさい」とすべて病気のせいにされ私は1人だった