いつかの君に感謝を
第3章 囚われた心
病院では堀北グループの社長令嬢という父の名前と私の誰にも何も言わない性格のせいで腫れ物扱い
小さい時から私のことを知ってくれている人達でさえ、表面上では「まいちゃん」と声をかけてくれるが裏では「堀北さんと話すと機嫌が分からないから気を使うのよね、早く退院してくれないかしら」と言われているのを聞いたことがある
それに1部の看護師さんは「妹さんの方が愛想良くて笑顔が素敵で可愛いわよね」なんて言ってる
妹のどこがいいのか私には分からない。
みんなあの人の事知らないからそんなこと言えるんだよ