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いつかの君に感謝を

第4章 心の揺らぎ


俺がそう言うと舞は「うるさい」とひと言。そして俺に背を向け布団にもぐった




舞はすぐ人と関わることを拒む。これはこれから先の人生や、今の現状を見て舞が1番に変わらないといけないことだ。



誰か1人でも友達とかできてくれればいいんだけどな。前川くんに聞いた話では学校でも極力人と関わることをしないらしい。


俺は舞の顔の正面に行き、布団を剥がして目線を合わせた


「わかりましたか?まい。
それにいつまでもそうやって人を避けてたら大人になった時に困るよ。まだ16なんだからこれから先の方が人生長い。舞はもっと人と関わることを覚えた方がいい。そして少しは人を信用しなさい。」

玲央は真剣な目をして舞に話した。



この言葉が舞にとっては逆鱗だったらしい……



「なんであんたなんかに言われないといけないの。

大人になった時?私もう長くないこと知ってる。
それに別に私は長生きしたいとも思ってない!

発作が起きた時私やっと死ねると思ったら、いっつもあんたが私を助ける。なんで助けるの?
私助けてもらうこと望んでない!早く死にたい。


死なせてよ……


もう楽にさせて……


もうやめて……


私の事何も知らないくせにそんな事言わないで」

舞は悲しそうな目、訴えかけるような目で取り乱しながら俺に言った。

正直俺は取り乱した姿の舞を見たのは初めてだ。でもこうやって感情を俺にぶつけてくることは進歩だと思う。今までは何も言わないで1人で抱え込んでいたから。


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