My life
第26章 治療の後……
「お母さん…相談なんだけど……」
美桜は小さな声で言った
「どうしたの〜?」
美優は美桜のそばに座り、美桜が話してくれるまで待ってくれた
「治療しないといけないのはわかってる。けど、だけどできない時ってどうすればいいの…」
「頭ではわかってるけど心が追いつかない感じだよね〜。お母さんも昔はよくあったな〜。これは昔お母さんがある人に言われたことなんだけど、
『怖い時は怖い、できない時はできないって素直に先生に言うべきだよ。
先生達はみんな患者さんの気持ちに寄り添って治療するから1人で我慢して考え込むのは良くない。
だから自分の気持ちを先生にぶつけたらいい。先生達はみんなぶつけられてもちゃんと受け止めてくれるから』だって」
美優は懐かしそうな顔と、少し幸せそうな笑みを浮かべながら美桜に言った
「先生に素直に話すの?」
「そうだよ〜!だからお母さんも先生に素直に怖いことや不安なこと嫌なことを伝えたら、先生もちゃんとお母さんの気持ちを汲み取ってくれたよ!
でも嫌なことされるのは変わりないからそこは頑張るしかないけど、なんか心がすーって軽くなって頑張ろって気持ちが少しだけ湧いてくるんだよね笑」
美優は少し照れくさそうだった。
「そっか……私も話してみようかな」
「それが一番だと思うよ〜!それに先生達は頼られると嬉しいんだよ〜」
「嬉しい??なんで先生達嬉しいの?」
「だってちゃんと話してくれるってことは先生のこと信用してるってことだからだよ!」
「そう…なんだ……。樹先生に話してみる」
「頑張ってね!お母さん応援してるよ〜」