テキストサイズ

My life

第3章 定期検診

美優side

みおの診察を待っていると『そろそろ待合下に来てください』とスマホに通知が来た。


この病院は人気なため外来患者が多くスマホで予約と診察状況を管理されている。


しばらく待っていると、次は私の番という時に悠斗が来た。


みおは?と美優が聞くと診察終わって今点滴中と悠斗が答えた



そして今日は家でもぐずってたから珍しくグズグズで大泣きで大変だったらしい。



でも暴れたりしないから私とは大違いだなって悠斗にバカにされた!



「私だって大人しく診察受けれるもん」というと悠斗は「どうだか」とニヤって言ってきた。



そして待っている時間にみおの入院の話と今回は長引くという話を聞いた。



みおには頑張って欲しいとおもう。そして私も頑張らなくちゃ!


アナウンスが聞こえた。「中村さーん、中村美優さん、3番の診察室にお入りください」



憂鬱な気持ちになりながら勇気をだして診察室へ悠斗も一緒に入っていった。



「こんにちは〜」 と爽やかな声で高梨先生が挨拶した。

頑張るとは思ったものの、やっぱり診察室に入ると帰りたいという気持ちがすごく湧いてくる。


でも美桜も頑張ったんだから私も頑張らなくちゃ!


「……こん…にち、は」と消え入りそうな声で言うと「よく言えました」高梨先生に褒められた。


この歳にもなって挨拶したぐらいで褒められるのはちょっと変だけど、高梨先生が私の担当になって15年ぐらい。


ほとんど診察室に入って挨拶したことないから珍しいね〜という意味も込めて褒めたんだと思う。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ