テキストサイズ

My life

第36章 幼少期を思い出す



美桜はまだしくしくと泣き続けていた

「ヒクッ…お部屋ヒクッ…戻らないヒクッ…」


「お部屋に戻らないの?ならどこ行くの〜?笑」


悠斗は優しく美桜の方を見ながら言った


「ヒクッ…お家グスン…ヒクッ帰りたぃ…」


「お家にはまだ帰られないかな〜」


「ヒクッやだぁ…帰るヒクッ…泣」


今日はグズグズだな…苦笑

退院はまだまだ先だからそこはちゃんと伝えないと。


それよりこの状態のまま樹のところはさすがに無理だ


ここは美桜を前向きな気持ちにさせないと


「まだお家には帰られないよ〜、みおの体重がもっと増えて、ちゃんとご飯食べれるようになって、オシッコが前と同じようにできるようになったら退院できるからね〜。
退院できるように頑張ろうね〜」


「ヒクッ……ヒクッ……頑張れなぃグスン…泣」


「そんな事言わないの笑、頑張らないとずっと入院なんだから頑張るしかないよ!」


「うッヒクッ……ヒクッ……ヒクッグスン…泣」


「ほらもう泣かないよ」


そして美桜の部屋に到着した


部屋について美桜をベットに降ろそうとするが、嫌がり俺から離れない


仕方なく俺は美桜を抱っこしたまま外の見える大きな窓の所へ行き、抱っこしたまま外を眺めた


こうやってグズって泣いている美桜を抱っこして外を眺めると、なんか昔を思い出すな〜


昔もこうやってグズっている美桜を抱っこしてここから外を見てたっけな


それはみおが小学校に入る直前の春休みの時のお話

ストーリーメニュー

TOPTOPへ