My life
第44章 嫌々ちゃん
隼人のおかげで力も抜けてきたかな
ライトを照らして奥の方を診るとやっぱり奥の方が少し赤くなっていた
炎症止めの薬出すか
湊「じゃあ器具抜くから楽にしててね~。少しお腹の中が炎症し始めてるから飲み薬出しておくから朝昼夜のご飯食べた後に飲んでね~」
湊は器具を抜いてベットの高さを元の高さに戻し、自分の椅子も元の高さに戻した
湊「座薬入れたらお尻の方は終わりだからね」
美桜「えっ……」
ずっと違う方を向いていたのに俺が座薬入れるって言った瞬間驚いた顔で初めて俺の顔を見た
本当に嫌そうな顔でこっちみてるな~笑
いつもしているトレーニングとかよりは断然マシだと思うけど嫌いなものは嫌いだもんな苦笑
湊「ほら嫌なことはチャチャッと終わらせますよ~」
美桜はだんだん目に涙が溜まってきていた
この座薬は治療した中の方が硬くなるのを防ぐための筋弛緩剤だからしないって選択肢はできないんだよな
湊「さっきみたいにふぅ〜ってしようね~」
美桜は深呼吸をせずにお腹に力を入れて抵抗をした
湊「美桜が先生の言うこと聞かないならそのまま入れるよ?痛くても美桜のせいだよ?
あと3秒待つからその間に力抜いて深呼吸してください。」
そして湊はカウントを始めた
美桜は湊が3と言い終わる頃に力を抜いてふぅ〜と息を吐いた
それに合わせて湊は座薬を奥まで差し込んだ
美桜「ふぅんッあッ…ゃ」
美桜の目からは一筋の涙が溢れ出た
湊「お尻の診察はもう終わったよ~よく頑張りました!みお〜泣かないでよ~」
湊は手袋を外すと美桜のパジャマと下着を元に戻してみおの腰あたりをポンポンとした
隼人は固定を辞めて美桜の涙をティッシュで拭いてあげていた
隼人「本当に昔から変わってないな笑
今から喉とかの診察だから嫌だと思うけどベットに座るよ」
美桜はベットに横になってただ涙を流していた