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My life

第53章 速水先生の診察そして検査



さっき先生検査するって言ってた。



なんの検査だろう……



私が苦手で嫌いな検査だろうけど……。



初めて会う先生に診察させるの嫌だな…。



でも頑張るって言っちゃったようなもんだし



しばらくベットに寝そべりながらそんなことを考えていると先生が部屋に入ってきた


この病院の処置室は入口のドアと、部屋の奥に先生とか看護師さんだけしか入れないドアがあってその奥は薬とか検査道具など色々保管してあって全部の処置室と繋がってるし、ナースステーションとも繋がっている。抑え要員とかもその扉から入ってきたりするんだよね



トントン



「失礼します。準備出来てて偉いですね。感心します。これ中村さんが好きなアロマの匂いのタオルです。佐々木先生からお聞きしました。」


美桜は速水からタオルを受け取り匂いを嗅いでみた


ほんとだ。私の好きなオレンジの匂い


「…ぁ…りがとうご…ざいます…」


美桜は小さな声でお礼を言った


「いえいえ。まずはお腹の聴診をしたあと、触診して、お腹の中を診させてもらいます。その後は直腸の機能検査と、排尿の検査をさせてもらいます」


ん?ちょっとまって。直腸の機能検査?それって私の一番嫌いな検査。しかもそれって樹先生とかトレーニングの先生がすることじゃないの??


なんで先生が……



美桜は予想の遥か上の言葉に困惑してしまった



「…せ…先生は…トレーニングの…先生…なの?」



また美桜は小さな声でぼそっと言った


「僕は小児の消化器が専門で、排尿などの機能の治療も専門的に行っています。だから中村さんの言うトレーニングの先生でもあります。私がいる間は中村さんのことは私も担当させていただきます。」




「ッ…………」



なんで……


そんなの聞いてない。やだよ。嘘つき


誰もそんなこと教えてくれなかった。やだよ。ママ…




美桜は言葉には出さなかったが、その言葉と現実に絶望した





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