碧い雨の夜に…
第4章 【感情的に……】
びっくりさせちゃったよね。
本気で泣いてるんだもん。
慌ててティッシュ渡されて背中擦って「ごめんね、もう遠慮しないから」って何度も謝ってくる。
「飽きた……グス…かと思った」
「それはない!絶対にない!リセちゃんが全てだって、それは一生変わらないよ、もし裏切ったら僕のこと抹殺してくれて良いよ」
「ねぇ、目が本気なんだけど…グス……そんなことしません……ナオが幸せだと思う人と一緒に幸せになって?」
言ってるそばからポタポタ…と落ちていく涙。
指で拭ってくれるナオが。
「そんな泣きながら言われたら本当は僕のこと手放したくないと思ってるって自惚れちゃうけど?」
その通りだ。
どんなに格好つけたって私はナオを手放せない。
「うぅ……ヤダ」と更に抱きつくの。
良い子良い子してくれる手が優しい。
「可愛過ぎます、リセちゃん……そろそろ抱いて良いですか?激しくなるけど心の準備は大丈夫?」
うんうん、と頷いた。
ティッシュで涙拭かれて、拭くたびにキスされて。
トロンとした目を見て「止まらなくなるよ?」って最後の確認。
「良いよ、今度遠慮したら許さないから」
「え?何されるの?」
「口利かない………2時間」
「アハ、2時間なんだ?可愛い」
「2時間じゃ短い?3時間?え、それ私が無理だ」
「僕は10分が限界です、だから2時間無視されたら拷問です、死にます」
「そうなんだ?」と手コキし始める。
少し収まってたけど秒で硬くなるの良いね。
ゾクゾクする。
キスされて、ナオの長くて執拗な前戯に堕ちていく。
その後は本当に凄かった。
完堕ちってあるんだね。
イってイって意識を手放すの。
もう無理…と何回言っただろう。
ナオの滴る汗と喘ぎが妙に心地良かった。
私のナカで果ててくれることが何より嬉しい。
「リセちゃんは一生僕のものだよ」ってずっと言われてた気がする。
もっともっと独占したって良いんだよ。
だってナオに縛られる人生とか幸福でしかないじゃん。
楽しいよ、安泰だよ。
縛られるフリして縛っててあげるね。
キミが居ないと何も意味を持たないんだ。