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小説以外のひとりごと

第51章 2024年11月

「調和」


顔なじみの常連さんと久し振りに会った


半年ぶりかな?

いや1年くらい経ってるかも?

お互い名前で呼びあって、やぁやぁと話し込む


「前に作業中につまづいて手を突いてしまってさ、骨が欠けて力が入らないのだ」

「脳梗塞になって右半身麻痺になってずっと入院してた、今は短縮勤務」

とか言う近況報告をし合う

そのとき自分から「こうなったのは過去の報いです、きっと」と言ってしまってから


やたらと話しが長くなっていく


「やっぱり神さまはいるんだよ」とか
「お教を唱えると色んな光景が浮かんでくる」

など、スピリチュアルな事を言い出してきた


信じてるのなら、否定はしない

それがその人の心の拠り所になっているのなら、その人には必要なことだろうから


まぁ、押し付けてこないだけマシかな

「思い悩みなさんなよ?」と声をかけてくれて解散


長かったなぁ


自分はスピリチュアルな方向には向かない

でも、過去に良いことばっかりしてきたわけでもない

でも、言い方ひとつ、態度ひとつで相手の反応も変わるだろう

ボクはそんなにまわりに優しい人じゃない

なんなら、甘えられて、頼られて、押し付けられるのがイヤなので、わざと突っぱねる事が多い

利用されるのはゴメンだ

だから出来るだけ周りには迷惑をかけたくないし、頼りたくもない、あまえたくもない

という考え


なぁなぁの馴れ合いはイヤだ

他人に頼らなきゃいけないぐらいなら、
自分で努力して、試してみて、自分でやってみる

もし、やってみて出来なかった事が出来るようになったのなら、ボクは少しだけステップアップ出来たような気がするから

若い子はネットで知識を得る
「知ってる」と「出来る」は違う
たいていやらしたら「出来ない」
それは「やってない」からだ

それがイヤだから、そこまでやらなくてもいいのに、自分でやりたくなってしまう

自分で「やってみたい」

出来るようになってみたい

周りからは「和」を乱していると思われてる

アンタがやったら、みんなやれるもんだと思われるじゃないか!と言われたこともある


それでも

何も出来ない人間ばっかりが集まった集団に組み込まれたくない

全国チェーンに、自分は向かない事ぐらいわかってる

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