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あさいらむーんのひとりごと

第59章 2025年10月

「雑居ビル」



いま書いてる「エクソシストもの」には雑居ビルというワードが何回も出てきます 

繁華街なら飲み屋ですよね

街なかの居住区とか、商店街のなかとかにもありますね

一階と比べて上の階に行くほど家賃が安くなる、というのは聞いたことがあります
(事実かどうかは知らない)


また一階二階が店舗で3階から上の階が居住マンションとかもありますよね

でもやっぱり都会の中のダークサイド、裏通りというイメージがあります


学生の時、繁華街近くの輸入レコード店によく通ってました

日本では発売されていない外国のバンドのレコードとかを売ってます

適当に買い付けて売ってるのではなく、人気のレーベルから発売された新作とか、プロデューサーが同じ、など注目される要素って、実はちゃんと論理的だったりします

好きなバンドを見つけたら、まだ持ってないレコードが欲しくなるし、隠し録りされたライブ音源が欲しくなる

そのうち動く映像も欲しくなる

●年の●国出放映されたテレビ出演時の映像、とかいうプロショット撮影のものもあれば、客席からの隠し撮りされたライブ映像とかもありました


あるとき、雑誌の広告を見てリスト一覧をもらって、そのリストから買ったりもしてました

店舗にも行くようになったんですが、そこが雑居ビルでした

外観は普通のマンションでした

入口はオートロック、指定された部屋の番号を押すと、中の人がオートロックを外してくれます

中は普通の居住マンションの3階

中に入ると部屋の中はビデオテープだらけの棚

手書きでバンド名、収録年、などが書いてある

怪しさ満点

怖かったなぁ

まだ高校生だったし

何本かのバンドのライブ映像を買いましたね


いまではYouTubeで簡単に見れてしまうから、ハードルが低くなってしまったけど、当時は海外でのライブ映像なんてソフト化してくれない限りは見れなかった


昔は海賊盤とかブートレッグ盤と呼んで雑居ビルのレコード屋に販売してて、一万円近くだしてでも聴きたくてたまらなかったもんだ


スマホは何でも容易に手中に収めてしまえるようになった分、アンダーグラウンドな世界を無味無臭にしてしまったような気がする





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