カッコ悪い俺ら
第5章 エアコンと合鍵
「―――――とし…ひ…ろ――――利弘!」
「うゎ!何?!」
声をかけられ――――…慌てて飛び起きる!
「良く寝れるな――――…エアコンもつけずに…脱水で死ぬぞ?」
颯太が俺の目の前にミネラルウォーターを差し出す!
凄い汗と喉の乾きに――――…俺はその水をがぶ飲みする!
「―――っ、ゴッホ!うぇ!」
「汚いなぁ…ゆっくり飲めよ」
喉がうまく開かず…噎せてしまった!
あ~ぁ…シャツが汗と水でグダグダ…
「最悪……シャワー借りるな」
「あぁ…着替え俺のでいいか?」
「助かる――――…明日の洗濯俺がするからか」
何気ない会話――――…だけど…
颯太は、お姉さんが来た事……
解ったのかな?
自分の部屋のドアを開けたまま彼女は出ていったから…
俺も…あえて閉めなかったし
俺は、冷たいシャワーを頭から浴びながら…
お姉さんとのやり取りを思い出す…
「―――――余計なお世話…だったかな?」