
カッコ悪い俺ら
第7章 居場所
姉と別れて…肩の力が抜けた
多分…俺の中で、あのアパートは最後の居場所だったんだなと…思った
姉が言う通り、両親の実家は居心地が悪かった
高校が姉のアパートの近くで本当にホッとしたのを覚えている
2年に上がる前の春休みに…父の実家にも母の実家にも行ったが
本当に居心地が悪くて、険悪で喧嘩が絶えなかったが両親と暮らしていたマンションに帰りたくて仕方がないなかった
だが、無情にもマンションは売却の方向で話は進み…
俺の居場所は、大人の都合でどんどん奪われていった
そして、唯一…姉のアパートだけが俺の仮の居場所となった
