
カッコ悪い俺ら
第8章 俺達の形
颯太か?
いや…待て――――…颯太の親父さんかもしれないし、母親という初登場の人物かも知れない…
飛び出して行って……「どちら様?」となるのは面倒臭い
俺は、玄関の音を気にしながらも様子を観ることにした
「………」
あれ?入って来る様子が無い?
俺は、恐る恐るリビングのドアを開けて玄関を覗いた
すると、玄関にうずくまり動かない颯太がそこにいた!
「んっだよ、!おかえり颯太――――…って、おい!どうした?」
おかえりと、声をかけた颯太の背中は……ヒクヒクと上下し…泣いたままうずくまっていると解った!!
