
カッコ悪い俺ら
第2章 気がつけば…
「勉強して、バイトして――――…家事して…
マジで日々くたくた……土日なんて動きたくない――――…」
「―――土日の親父かお前は…」
颯太のテンションの低さはそこから来てるのか――――…と、納得した…
学生の一人暮らし――――…
憧れるが……話を聞くと、めんどくさいなぁ~…
「土日…バイト入ったら――――…マジで接客態度に出るからな――――…」
「あ~…わかる気がする…お前目が死んでそうだな」
颯太は、まかない目当てで……定食屋でバイトをしているらしいが――――…
俺は、1度も行ったことがない――――…
「今度の土曜日って――――…バイト?」
「――――ん?あいにく…バイトだよ…休みてぇよ」
「ふ~ん…」
俺は、流すようにイチゴミルクを口に運ぶ……
「来んなよ――――…」
「あ~…たぶん……行く――――…?」
俺の行動を予測したのか――――…颯太は、大きくため息をつく……
