狂炎~狂った情炎に焼かれて~
第1章 序章~悪夢の始まり
「ぐッ…」
なんとか衣服を整え、立ち上がる。腰に激痛が走り俺は顔をしかめる。スマホや財布が取られていないかと慌てて確認する。スマホや財布、免許証などがなくなっていないことを確認してほっと胸を撫で下ろす。俺はマンションに帰るために裏路地を出る、一歩歩くたびに中の精液がちゃぽんと揺れて気持ち悪い。この町に来たばかりの俺は放置された場所がどこか分からず、道に迷い、日が昇り始めたころになってようやくマンションに帰ることができた。マンションに着いた俺は真っすぐバスルームに向かった。俺はスポンジにボディソープを染み込ませて身体を洗うが、男達が触れた感触が拭えない。目隠しをされていたせいでどこの誰があんなことをしたのか分からない。顔も知らない男達にレイプされた事実が俺にのしかかる。最初はキツかったのに、痛かったのに…最後のほうは…俺は身体を擦っていスポンジを強く握り締める。男達に成す術なく犯されたこと、そして茜に裏切り行為に等しいことをしてしまった。自分の不甲斐なさに怒りを覚え、暴れ出したくなった。
「…ッ…クソッ…!!」
俺の中に残っていた精液が溢れ、俺の脚を伝う。