飼い猫 🐈⬛🐾
第73章 賭け
ダイニングテーブルの 向かいに 座っていた
璃音くんが 静かに 立ち上がった。
「…先輩も 紫優の事 大好きなんですね…。」
私の側に しゃがみ込んで
俯く私を 覗き込んできた。
『そんな訳 ないじゃん!!!
居なくて 清々する!』
昔の私なら… そう 言えたのに…
何も 反論できない。
「紫優と思って いいですよ?」
泣きそうな私に 微笑んで
璃音くんが 髪を撫でてくる。
抱き寄せられて…
璃音くんの胸に 収まった。
でも…
違う…。
撫でてくれる その手の 大きさも 触れ方も
匂いも 収まり具合も…
紫優くんじゃ ない…
余計に 切なくて…
ほろほろと 涙が 溢れ落ちる。
璃音くんの指が 私の涙を拭って…
その指を 愛おしそうに 唇に 寄せた。
「… 先輩… 好きです。」
ドキッ…!
頰に 手を置かれて…
近づいてきた 唇から 吐息を感じる。
キス…!
されない様に
璃音くんの唇を 掌で 阻止した。
「ヤ…」
「そんなに 紫優じゃなきゃ だめ?」
「だめ…!」
即答すると…
「… そうですよねぇ〜…」
璃音くんは ため息をついてから
やっと 離してくれた。
「あーあ☆
紫優の代わりで いいから
キスしたかったな〜…☆」
心底 残念そうな 璃音くん。
ヤッパリ…
ワタシノコト スキ ダッタンダ…!?!!!
と 衝撃を 受ける。
「先輩 紫優が好きなんて 趣味 悪過ぎだよ?」
言われて…
笑いが 込み上げた。
「本当だよね…。」
納得しか ない。
「…この前
紫優に邪魔されて 言えなかったのは ね…
僕が 紫優の代わりに アメリカに行く って
言おうとしたんだ。」
「え…?」
璃音くんの言葉に 驚いた。
代わり… なんて そんな事…!
「僕が 代われば 紫優と ずっと 一緒に
居られるよ? 先輩が 望む事 でしょう?」
「… そんな…!」
混乱 する…
璃音くんが 代わり に…?
犠牲になる って 事…?
「そんなの… ダメだよ…!」
「でも 先輩は 笑顔になってくれる でしょ?
あの後…
紫優が 賭け だと 言ってきたんだ。
先輩に 振られた方が アメリカに行こう って。
結果なんて 分かりきってるのにね。
余程 僕を 先輩から 離したいみたい。」
璃音くんが 静かに 立ち上がった。
「…先輩も 紫優の事 大好きなんですね…。」
私の側に しゃがみ込んで
俯く私を 覗き込んできた。
『そんな訳 ないじゃん!!!
居なくて 清々する!』
昔の私なら… そう 言えたのに…
何も 反論できない。
「紫優と思って いいですよ?」
泣きそうな私に 微笑んで
璃音くんが 髪を撫でてくる。
抱き寄せられて…
璃音くんの胸に 収まった。
でも…
違う…。
撫でてくれる その手の 大きさも 触れ方も
匂いも 収まり具合も…
紫優くんじゃ ない…
余計に 切なくて…
ほろほろと 涙が 溢れ落ちる。
璃音くんの指が 私の涙を拭って…
その指を 愛おしそうに 唇に 寄せた。
「… 先輩… 好きです。」
ドキッ…!
頰に 手を置かれて…
近づいてきた 唇から 吐息を感じる。
キス…!
されない様に
璃音くんの唇を 掌で 阻止した。
「ヤ…」
「そんなに 紫優じゃなきゃ だめ?」
「だめ…!」
即答すると…
「… そうですよねぇ〜…」
璃音くんは ため息をついてから
やっと 離してくれた。
「あーあ☆
紫優の代わりで いいから
キスしたかったな〜…☆」
心底 残念そうな 璃音くん。
ヤッパリ…
ワタシノコト スキ ダッタンダ…!?!!!
と 衝撃を 受ける。
「先輩 紫優が好きなんて 趣味 悪過ぎだよ?」
言われて…
笑いが 込み上げた。
「本当だよね…。」
納得しか ない。
「…この前
紫優に邪魔されて 言えなかったのは ね…
僕が 紫優の代わりに アメリカに行く って
言おうとしたんだ。」
「え…?」
璃音くんの言葉に 驚いた。
代わり… なんて そんな事…!
「僕が 代われば 紫優と ずっと 一緒に
居られるよ? 先輩が 望む事 でしょう?」
「… そんな…!」
混乱 する…
璃音くんが 代わり に…?
犠牲になる って 事…?
「そんなの… ダメだよ…!」
「でも 先輩は 笑顔になってくれる でしょ?
あの後…
紫優が 賭け だと 言ってきたんだ。
先輩に 振られた方が アメリカに行こう って。
結果なんて 分かりきってるのにね。
余程 僕を 先輩から 離したいみたい。」