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飼い猫 🐈‍⬛🐾

第83章 卒業

「だから… もうそろそろ
俺だけの モノに なってくれません?」

きゃああああ♡♡♡♡♡

紫優くんの 歯の浮く様な 台詞に
反応する 黄色い歓声…


ウザ…っ! と 睨みを利かせると
紫優くんは うっとりと 頬を 赤くする。

「詩史… ファンサービス 長いよ…
俺の方は 落ち着いたよ?」

そう言って 間合いを 詰めてきた…!
と 思ったら…

抱き寄せられて…

猫みたいに スリ…っと 頬擦り してきた。

周りの子達は 顔を赤くして 固まった。

「皆 ごめんね?
もうそろそろ 俺の詩史を 返して?」

さっきまで 散々 振り撒いてきたので あろう
極上の 笑顔に…  皆 従ってしまう。


「さぁ! 帰るよ?」

手を引かれて その場から 剥がされる。

紫優くんの笑顔に…
そこだけ 時間が 止まったみたい だった。


「… ねぇ どこに 行くの?」

帰る… と 言いながら
紫優くんは 静かになった 校舎を 進んでいく。

「ちゃんと お別れは 済んだ?」

そう言って 連れて来られたのは  図書室!
私の大好きな 神聖な場所。


ここに来ると 心が 洗われる様で
落ち着いたんだよね…。

特に この
ステンドグラスの窓が お気に入りで…


感慨に 浸りながら
図書室を ゆっくり 歩く。

この 空間とも お別れか…


「ココは… 詩史にとって 礼拝堂みたいに
神聖な 場所だもんね。」

後ろから 紫優くんに 抱きしめられて…
体温と 声が 心地良い。


耳に ちゅっ と リップ音が 響いて…
回想が 途切れた。

紫優くんの 長い指が
鮮やかに ボタンを 外していくのが 見えた。

ハッ として…  振り返る。

「っ 紫優くん!?」


顎を 掬われて…
肩越しに 紫優くんの 口づけを 受けた。

紫優くんの 柔らかくて 熱い 舌が
唇を割って 口内に 侵入する。

「ん…!!!」

開けた ワイシャツの 隙間から
紫優くんの手が 胸に触れる。

大胆に 掴まれて

身体が ビクッと 反応した。

引きずりこまれる 様に 抱き寄せられて
そのまま 紫優くんの腕の中に 閉じ込められた。

じゅるっ じゅるっ…

逃げ惑っても
紫優くんの舌が 私の舌を 捕まえる。

耳を 指で 撫でられる度に
力が 抜ける…

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