僕は魔女にはなれない!
第3章 昨日と違う僕?!
「はぁ、はぁ、前田――――ごめんな」
僕たちは走ってその場を乗り切ると…校舎の下駄箱まで来た
「――――ごめんって、何謝ってるんだよ…変なやつ」
ハハハ…だよな――――
白夜の声は他の人には聞こえないから…何で白カラスに襲われたのか前田には解らないはずだったよな…
「しかし、バスに乗った記憶が無いんだよな…何でだろ?
甘くて…良い香りが夢路からして――――…」
そう言うと、前田はバスの時と同じく僕の体をクンクンと嗅ぐ
また、キスされる!!と、身構えたが――――前田は「ん?」と、小首をかしげた
「あれ?――――…何とも…ないの?」
「おかしいなぁ…良い臭いしたと思ったのに」