僕は魔女にはなれない!
第1章 16歳まで後…2ヶ月
すると、白カラスは僕の隣にチョコンと座り羽を閉じた
『はぁ――――…15年と10か月…長かったぜ』
白カラスは、僕の隣で大きくため息をついた
「マサル?その白いカラスはあんたの使い魔“魔獣”だと思うわ――――…」
魔獣?使い魔?
僕は、隣に座る白いカラスに視線を落とす
『――――…そう、茶子の言う通り俺はマサルの使い魔だ……
お前が魔女界で産まれて最初に発した産声で産まれたのが俺だ……』
「え――――…産声で?」
白いカラスは、俺を見上げコクンと頷いた
『しかし、お前が男だと解った途端に――――…俺たちは引き離された!お前の存在はすぐに議会にかけられ……人間界送りにされた』
え――――…え…
本当なの……か?
『俺は、魔女と人間のハーフ魔獣として魔女界の魔獣研究室送りにされたよ!
で、長い間……あの、変態オタクどもに体を捏ね繰り回されつづけた!!』
白いカラスは、俺を睨むと荒々しく翼でソファを叩いた!