気持ちのいい恋
第8章 ヤジロベエの我が儘
「ったく、お子様レベルの酒の弱さだな!」
「昔は――――・・・もっと普通に飲めたんだけど、ある日を境にダメになってさ・・・リハビリ中って感じだ!」
俺は、ふと――――・・・昔の事を思い出す
いつもならこんな事を思い出さないのに・・・多分
店長からあんなことを言われたから――――・・・
「春斗さん?どうしました――――・・・」
俺の様子が変わったのか気になったのか・・・カウンターの向こうにいたリクが俺を気にかける
優しく――――・・・柔らかい雰囲気が
固くなった俺の心を癒す
「///なんでもない、それよりグラタンまだかよ!?」
「今、焼き上がりますから!」
ご褒美でも無いが――――・・・今日はリクのグラタンが食べたかった