気持ちのいい恋
第9章 失う怖さ
「――――カイ・・・リク・・・?誰だよ・・・誰に助け求めてんだよ!春斗!春斗の男は俺だけだろ?!俺だけ!俺だけ!!」
よつん這いで逃げながら俺は涼太から距離を取る――――が、後ろから首を掴まれる!
「///!?グッァ――――!グッ・・・ぐる・・じい」
後ろから首を絞められ――――俺は暴れる!
首に絡み付く涼太の手を無我夢中で剥がそうと爪を立てる!
「///春斗――――・・・春斗は俺のもんだ!誰にも渡さない!渡すもんか!!」
――――――――殺される・・・
俺は自分の口から泡が出ている状態に――――・・・そう、悟った――――・・・
「――――カ・・・・・イ、――――リ・・・・ク・・・、」
俺の手が力無く床にパタリと――――・・・落ちた
「春斗・・・・?春斗・・・?!
愛してる――――って、言ってくれよ・・・・」
薄れ行く意識の中で――――・・・
涼太が――――・・・叫んでいた
涼太・・・お前なんか愛して――――・・・ない――――
俺が愛しているのは
――――――――――――・・・・あの・・・
ふ・・・・た・・・・り・・・・・・・