気持ちのいい恋
第12章 強さとは・・・弱さとは・・・
俺は、小さい自分を見透かされたくなくてカイの手を見るのを止めた――――・・・
担架では、春斗さんが隊員に治療を受けている・・・
「・・・春斗さん――――・・・」
春斗さんの姿を見ると・・・なんとも言えない気持ちになる・・・
顔には殴られた痕が見られるし、首には抵抗した時の掻き傷が痛々しく見られる
苦しかったに違いない・・・
そして、血が滲む首はやっと止血のガーゼがあてられ、俺の視界から血の引っ掻き傷は見えなくなった・・・
「――――リク・・・・ありがとう・・・」