気持ちのいい恋
第3章 心地いい場所
「あ、いらっしゃい」
「おぅ、また・・・来てたのか?暇なのかお前は」
入り口が開いたかと思うと、そこには仕事帰りのカイが俺を見つけ呆れていた
前は、連絡をしないと会わない二人だったが、今はリクの店でしょっちゅう顔を会わせるようになった
「リクはノンケたから口説いてもだめだぞ~ 」
「口説いてないよ!俺だって飲みたい日だってあります!」
すると、カイは当たり前のように俺の隣に座りビールをリクに注文する
「なぁ、春斗――――・・・この後・・・暇か?」
カイの声がワントーン低くなる・・・
色っぽい・・・俺の好きな声――――・・・
「///暇だよ――――・・・」
それだけを告げるとカイはフッと笑ってリクの差し出すビールをグビッと飲み干した
「じゃぁ、出ようぜ――――・・・・」
急かされている訳ではないが俺も残っていた“ロコ・ガール”を飲み干し席を立った