雨とピアノとノクターン
第2章 出会い編:一年生の風紀委員長
僕は椅子から立つと、替わりに鳴海を座らせ、その背に回って僕は立ってピアノを弾きはじめた。
「…目を閉じてみて、鳴海…」
鍵盤をストロークする僕の指が奏でる音を、君は一番近くで聴いてごらん?
優しい音がする?それとも切ない音?
どんな種類なのかわからないけれど、僕は今、とても満たされた気持ちなんだ…。
君に出逢えて…本当に良かった。
そして…………
嬉しい。
僕は鳴海の背中に合わさるようにして、ピアノを弾き続けた。すると…彼が顔を真っ赤にさせて言った。
「…佐屋」
「…何?」
僕は指を止めた。
「笑わないで、聞いてくれ。……オレ…なんか…なんかさ、変なこと、考えてた」
「…変?」
「ずっと、なんで佐屋と一緒に居たいと思ってたんだろう、ってもやもやしてた。確かに一人で暮らすより金だって節約になるし、メシだって一人で食べるより美味いし、ホントにそれだけなのか…って」
「鳴海……」
「…お…お…オレは、男なのに…なんでだろ……佐屋のこと……すっげー…気になって仕方ないんだ。気になるっつーか、好き…?かも」
「…目を閉じてみて、鳴海…」
鍵盤をストロークする僕の指が奏でる音を、君は一番近くで聴いてごらん?
優しい音がする?それとも切ない音?
どんな種類なのかわからないけれど、僕は今、とても満たされた気持ちなんだ…。
君に出逢えて…本当に良かった。
そして…………
嬉しい。
僕は鳴海の背中に合わさるようにして、ピアノを弾き続けた。すると…彼が顔を真っ赤にさせて言った。
「…佐屋」
「…何?」
僕は指を止めた。
「笑わないで、聞いてくれ。……オレ…なんか…なんかさ、変なこと、考えてた」
「…変?」
「ずっと、なんで佐屋と一緒に居たいと思ってたんだろう、ってもやもやしてた。確かに一人で暮らすより金だって節約になるし、メシだって一人で食べるより美味いし、ホントにそれだけなのか…って」
「鳴海……」
「…お…お…オレは、男なのに…なんでだろ……佐屋のこと……すっげー…気になって仕方ないんだ。気になるっつーか、好き…?かも」