雨とピアノとノクターン
第5章 ピアノ編:覇者の美学
オイラはそれを聞き、ますます燃えてきてしまった。
「面白れー話じゃねーか!正々堂々と芸術で勝負してやる!オレだってピアノの貴公子って呼ばれてんのを、教えてやるぜ…」
だが、いささか自分ひとりで青葉学園のアウェイへ乗り込むのは気が引ける。
「…しゃーない!飛坂!お前も青葉学園に行くぞ!オイラについて来い!ただし、その悪趣味な面を外して来るんだぞ?」
飛坂はいつも変な自作の面を被っている。今もぐるぐると渦を巻いたような気味の悪い一つ目の面を被っている。素顔はまぁまぁイケている感じなんだが、面をアートだと言って聞かない、いわばド変態だ。
「悪趣味って…センパーイ?アートがわかんないなんて…。この面、特撮愛好会の皆が褒めてくれた傑作品ですよー?」
うだうだと話を続ける飛坂を、オイラは華麗にスルーしてやった。
たまには真っ向勝負で気持ちよく勝ってやる。
オイラは鳴海悠生を手に入れるため、青葉の生徒会長に挑戦状を叩きつけたのだった…。
「面白れー話じゃねーか!正々堂々と芸術で勝負してやる!オレだってピアノの貴公子って呼ばれてんのを、教えてやるぜ…」
だが、いささか自分ひとりで青葉学園のアウェイへ乗り込むのは気が引ける。
「…しゃーない!飛坂!お前も青葉学園に行くぞ!オイラについて来い!ただし、その悪趣味な面を外して来るんだぞ?」
飛坂はいつも変な自作の面を被っている。今もぐるぐると渦を巻いたような気味の悪い一つ目の面を被っている。素顔はまぁまぁイケている感じなんだが、面をアートだと言って聞かない、いわばド変態だ。
「悪趣味って…センパーイ?アートがわかんないなんて…。この面、特撮愛好会の皆が褒めてくれた傑作品ですよー?」
うだうだと話を続ける飛坂を、オイラは華麗にスルーしてやった。
たまには真っ向勝負で気持ちよく勝ってやる。
オイラは鳴海悠生を手に入れるため、青葉の生徒会長に挑戦状を叩きつけたのだった…。