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雨とピアノとノクターン

第7章 文化祭編:ラストダンス

 佐屋は自分より確かに年上だけれど、明晰な頭脳と礼節と振る舞いのせいか、普段は随分と大人に見えてしまう。
 でも、今夜は…等身大の17歳の男だった。
「本当は君を満足させてから…と思ったけれど」
 佐屋は苦笑しながら鳴海の背中側から肩口に顔を埋める。
「早く君が欲しくて変になりそうだよ…。だからって痛くしないけど…ちょっと我慢してくれる?…」
 鳴海は薄手のボタンシャツを肌蹴た状態でズボンを下着ごと下げられ、サイドテーブルの引き出しから取り出されたローションを、佐屋に体の奥へと指で塗られていく。ヒヤリと、そしてぬめりのある感触で鳴海は違和感を覚えたが、すぐにそれに替わる存在感が侵入してくると、思わず息が止まりそうになった。
「嘘っ…佐屋ぁ…もう…キタ…」
 そのまま鳴海は佐屋と交わることを余儀なくされた。早急な展開にサディスティックな空気が漂う。ベッドがすぐ近くにあるというのに壁に手を着き、立ったまま、佐屋を受け入れる。淫らで、せっかちで、力任せで、ただ、若さに任せた愛の行為を繰り返す。
「…鳴海…嬉しいよ。すごく淫ら…。大好きだよ。君とやっと繋がれた…」

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