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雨とピアノとノクターン

第9章 暗躍編:トラブルメーカー

その途端、大我は驚いた様子でその写真にくぎ付けになっていた。もちろん、くぎ付けになった方は鳴海の写真の方だ。
「誰だよ、こいつ!?オレじゃねぇ。オレじゃねぇのにオレみてぇだ」
「僕が言っている意味が解ってくれた?つまり、そっくりなんだよ。僕の友人と君が」
 二人の会話に言われるまま、新宿北山工業高校生徒会室のほかの面々も
提示された写真とデータを覗き込む。
「えっ?」
「ほんとだ…よく見ると違う。けど、金髪だし、似てる」
「双子みたい」
「でも、青葉の生徒会長の友達が金髪!?」
 もしも佐屋に余裕があったのなら、彼らの各々の化学反応は興味深いものだったろう。
 

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