雨とピアノとノクターン
第10章 暗躍編:借り
「はっ…んん……んあぁ……」
思わず出てしまう自分の呻きが甘い色香を漂わせてしまうのは、屈辱だと鳴海は思った。それでもさっきの激痛よりかはずっとマシだと思ってしまう。
「……素直にイイって言いなよ、鳴海…。僕に犯されて恥ずかしいところが鉄みたいに堅くなった…ってさ」
自分に負いかぶさって揶揄する佐屋を睨み付けようとしたタイミングで彼に最奥をこじ開けるように突かれ、受け止めた反動で声が震えた。
「ああ……っ……佐屋っ……ばかやろ……っ…」
「言われなくても解ってるよ、僕はバカだよ。学校に遅刻してしまうっていうのに、駄々っ子のお守りをし始めてる。手に負えない駄々っ子が欲しいのはミルクじゃなく、僕の体だってことも始末が悪い……」
体を思い切り揺さぶりながら、佐屋は淡々とそう答えた。カーテンから差し込む光は眩しいほどに晴天を思わせた。家の前の通りは小学生や子供たちの声と共に走り去る足音が聞こえた。そんな朝の空気に隠れ、自分は佐屋とセックスをしている。それがひどく罪悪感を伴った。
「ああっ……だめ……イク……」
「朝っぱらおねだりかい?それとも背徳な行為で君は溺れたいの?」
思わず出てしまう自分の呻きが甘い色香を漂わせてしまうのは、屈辱だと鳴海は思った。それでもさっきの激痛よりかはずっとマシだと思ってしまう。
「……素直にイイって言いなよ、鳴海…。僕に犯されて恥ずかしいところが鉄みたいに堅くなった…ってさ」
自分に負いかぶさって揶揄する佐屋を睨み付けようとしたタイミングで彼に最奥をこじ開けるように突かれ、受け止めた反動で声が震えた。
「ああ……っ……佐屋っ……ばかやろ……っ…」
「言われなくても解ってるよ、僕はバカだよ。学校に遅刻してしまうっていうのに、駄々っ子のお守りをし始めてる。手に負えない駄々っ子が欲しいのはミルクじゃなく、僕の体だってことも始末が悪い……」
体を思い切り揺さぶりながら、佐屋は淡々とそう答えた。カーテンから差し込む光は眩しいほどに晴天を思わせた。家の前の通りは小学生や子供たちの声と共に走り去る足音が聞こえた。そんな朝の空気に隠れ、自分は佐屋とセックスをしている。それがひどく罪悪感を伴った。
「ああっ……だめ……イク……」
「朝っぱらおねだりかい?それとも背徳な行為で君は溺れたいの?」