僕の体質❤️ヒーローの躾
第14章 涙の恋人
「それに――――…振り回されてるなんて思ったことねぇよ…」
俺はゆっくりと恵兔の頭を撫でると…少し不安そうに俺を見上げる。
「――――ほんとう?」
///やべえ…その上目遣いで“ほんとう?”と不安そうにする恵兔の…可愛いことったらありゃしない!
「///おぅ、あったり前だろ――――…小さいときから一緒なんだ…今さらだろ?」
「ヒロ君――――…」
恵兔は、再び俺をその大きな瞳に写す。
「俺は――――そんな恵兔を好きになったし…守りたいと思ってる。
いつか…恵兔が安心して過ごせる日は来るはずだから…な?だから、泣くな…恵兔は俺の隣で…笑ってて欲しいから」
俺はそう言うと…恵兔の唇にそっと自分の唇を重ねた。
――――チュッ…
「///ヒロ君――――ありがとう」
――――チュッ…チュク…
恵兔の唇は…甘くてしょっぱい…
クレープと涙の味がした。