月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜
第13章 マスドライバー
キアラは言葉をつなげていく
「わたしたちは〈オリジナル・キアラ〉の切り札として月に封印された遺跡みたいなもの…
それが突然のネオ・ジオンによって掘り起こされ目覚めさせられてしまった…
いわば主人の居ない幽霊船みたいなものだ
しょせんわたしたちは代替品
〈オルタナティブ〉なんだ
この機体、〈ストーム〉は〈オリジナル〉に引き継がねばならない…
スコット…
わたしたちの息子スコット、どうか地中海で囚われている〈オリジナル〉に…
本当のご主人まで、導いてやってくれないか?
わたしの代わりに…」
キアラは震える手を上げスコットに向けた
スコットはすかさず指を絡める
〈……小さな指〉
スコットは一瞬頭をよぎる
母親と同じ…、母親の姉妹とはそのつかんだ指はあまりにも幼かった
「……わかってるよ、キアラ!
もう話さないで」
キアラはニコッと笑った
そのまま彼女は意識を失ってしまった
クレアがスコットを促す
「さぁ、早く医療カプセルへッ!」
「わかった」
ふたりはキアラを抱え、コックピットルームから出ていった
残された少女は新たなオルタナティブ・キアラとして〈ストーム〉のコントロールを続ける
まるで最初から意図を理解していたかのように
あのコールドスリープカプセルに眠る幾人もの〈オルタナティブ・キアラ〉はこの為にあるのだから
彼女たちは呪いの呪文のように刻まれている
〈オリジナル〉にこの機体を届ける役目を…
巨大な岩石に偽装した〈ストーム〉は凄まじいスピードで一路地球を目指す
その先には新たな質量攻撃として送られた小惑星アクシズの姿があった!
〈地球寒冷化作戦〉第二弾がこれから行われようとしていた……
「わたしたちは〈オリジナル・キアラ〉の切り札として月に封印された遺跡みたいなもの…
それが突然のネオ・ジオンによって掘り起こされ目覚めさせられてしまった…
いわば主人の居ない幽霊船みたいなものだ
しょせんわたしたちは代替品
〈オルタナティブ〉なんだ
この機体、〈ストーム〉は〈オリジナル〉に引き継がねばならない…
スコット…
わたしたちの息子スコット、どうか地中海で囚われている〈オリジナル〉に…
本当のご主人まで、導いてやってくれないか?
わたしの代わりに…」
キアラは震える手を上げスコットに向けた
スコットはすかさず指を絡める
〈……小さな指〉
スコットは一瞬頭をよぎる
母親と同じ…、母親の姉妹とはそのつかんだ指はあまりにも幼かった
「……わかってるよ、キアラ!
もう話さないで」
キアラはニコッと笑った
そのまま彼女は意識を失ってしまった
クレアがスコットを促す
「さぁ、早く医療カプセルへッ!」
「わかった」
ふたりはキアラを抱え、コックピットルームから出ていった
残された少女は新たなオルタナティブ・キアラとして〈ストーム〉のコントロールを続ける
まるで最初から意図を理解していたかのように
あのコールドスリープカプセルに眠る幾人もの〈オルタナティブ・キアラ〉はこの為にあるのだから
彼女たちは呪いの呪文のように刻まれている
〈オリジナル〉にこの機体を届ける役目を…
巨大な岩石に偽装した〈ストーム〉は凄まじいスピードで一路地球を目指す
その先には新たな質量攻撃として送られた小惑星アクシズの姿があった!
〈地球寒冷化作戦〉第二弾がこれから行われようとしていた……