月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜
第14章 ビデオ・ログ
当然、グラナダに戻ったダイアナ・ギルスベルゲンやチャーリー・ベナンテたちもネオ・ジオン兵として徴用された
「いいんですか、ダイアナさん?
俺達がギラ・ドーガに乗る立場になって?
俺は複雑っスよぉ
たしかに俺達は〈キサンドリア〉としてジオン側にはつきましたが、言っても俺達はアナハイムのテストパイロットですよッ!?」
「…………ウルサイッッッ!!!」
不機嫌そうなダイアナなチャーリーの足を思いっきり踏みつけてやる
悲鳴をあげて通路の向こうへ飛び跳ねていく
“言われなくったってわかってるわよ!
でも仕方ないじゃない!
だって私達はグラナダでの〈キサンドリアの反乱〉の主要メンバーなんだから!
ここで指令を断ったらホントに闇に葬られそうなのよ!?
それはわたしも、チャーリーも、
そしてスコットとクレアも同じ運命なんだから!
ああっ!本当にどうしたらいいのよッ!?”
ダイアナはネオ・ジオンの巡洋艦ムサックの窓から、遠くの地球を眺めていた…