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月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第3章 実戦!ギラ・ドーガ

ドガガガガッッッ!!



スコッティの操る〈ブリジニティ〉は廃工場の陰に身を潜めた


滑り込むように隙間に飛び込む


「ダンッ!〈スプート〉はッ?」


「大丈夫、被弾してない!今は動きを止めさせている」


「そうか、次の合図で飛び出す!援護してくれ」


「了解」


遠隔操作の無人モビルスーツ〈スプート〉が先行して見通しの良い通路へ飛び出す


案の定、それを見て敵のギラ・ドーガが一斉に襲いかかっていく


〈スプート〉がかわせない


囮に食らいついた敵は背中ががら空きだ


〈スプート〉を襲うギラ・ドーガのさらに背後を、〈ブリジニティ〉が狙撃した


「仕留めた!すごい」


「お世辞はいい、ダン、2号機は?見えたか?」



「このまま12時方向に熱反応あり!戦闘中のようです!」


「だろうな、援護しよう」


駆けつけると2号機の無人機〈スプート〉が被弾している


「2号機は?」


「ミノフスキー粒子が濃すぎて通信できません
 さらにこちらの遠隔操作も断線気味です」



「よし、ダン!〈スプート〉の遠隔操作はオートモードにしてくれ、ダンはこちらの索敵に回ってくれ」



複座式タンデムシートではコックピット上部にダン・スピンドンの座席、下部にスコット・イアンが陣取っている


スコットからはダンの頭が見える


「なんでギラ・ドーガがこっちに向かってくるんです?どちらもグラナダのモビルスーツなんでしょう?」  


「月の表側のフォン・ブラウン工場は連邦軍向けだからね、裏のグラナダは反連邦組織さ」


「ジオンの残党めッ!」


ダンは悪態をついた



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