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月のウサギは青い星の瞳をしているのか 〜キサンドリアの反乱〜

第3章 実戦!ギラ・ドーガ

タン!タン!

タン!タン!


崩れた倉庫のまわりで銃撃戦が繰り広げられる


「う、撃ってきましたよ?スコッティ!」


「わかってる!まともにやり合わずに陽動だけすればいい!」


「同じアナハイムじゃないですか、降参してみら見逃してもらえるかも!」



「ネオ・ジオンの秘密基地なら見たものは逃さないよ、ダンは実戦初めてかい?」


「あ、当たり前じゃないですか!
 あるわけない!
 スコッティは自分より歳下なのに経験豊富なんだね?」


「地下のスラム出身だからね、生き残るためさ
 それよりこちらの操作はやるから、2号機を探してくれ」


「わかってます、10時の方向に機影あります
 機体は……、ギラ・ドーガ?

 いや、2号機です!
 無事です!見つけました」


「よし!煙幕を張る、同時にバルーンを射出するから、その隙に脱出しよう」


〈ブリジニティ〉は素早くライフルのカートリッジを交換すると、上空に向けて何発も煙幕弾を放った


辺りの視界が遮られていく


タタタタッッ!!と無差別発砲の音がするが当たりはしない


続けて指先からダミーバルーンを何発も射出する


バルーンは急速に膨張するとそのまま煙幕の中に勢いよく消えていった


2号機に近付くと有線接続する


「無事かいヴァレリー?2号機は動ける?」


「ああ、ありがとうスコッティ!
 弾薬が尽きたの、随伴機もロストしたわ!」


「そちらの〈スプート〉は工場の向こうで見かけた、アレは諦めよう、ここから脱出する」


1号機はライフルのエネルギーパックの予備を2号機に手渡すと建物沿いに進んでいった


こちらの視界も見通しが悪いが、何となく通りのイメージがつく


今なら大通りから真っすぐ最短距離で脱出出来るはずだ


2機は戦場から離脱した



工場プラントの離れにある監視塔に身を潜める


このままこの区画から離れようとしたとき、外壁のそばから半壊したままの随伴機がのっそりと現れた


「わたしたちの〈スプート〉だわ」


「よくここまでたどり着けたな」


無人の随伴機はゆっくり歩きながら近付いてきた

「なんだかおかしくないか?」

「ライフルを向けてる」

「あ!」

一瞬の動きだった


無人の味方機は2号機の胴体にビームライフルを放った


2号機はあっという間に四散した

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