無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「とまぁ言うわけで、うちの奥さんお手製のリンゴサラダ、食べてみてよ！
コレは超絶俺のオススメだよー」


まさかこんな形でみんなに話せるとは思わなかったなぁ。
そして裏メニューのリンゴサラダをチョイスしてるあたり、ひなってばナイスだよねー！ 帰ったらひなに話してみよう。絶対にビックリするぞ。


「えー、これポテトサラダだよな？
オレおかずにフルーツ入れてるのはパスだなー」

「えっ」

「おれも、サラダはいいや。
慎吾、他のオススメは？」

「えっ、そうなんだ。
それなら次は…から揚げ！
ここのから揚げは、最強だよ！」

「じゃー俺、から揚げ3ついただきー」

「おれも！」


オススメって言っただけあって、みんな次々とから揚げを自分の皿に入れていく。


「って、俺の分はー！？」

「慎吾は毎日ラブラブな嫁が作ってくれるからいいんだろー？
てゆーか、このから揚げマジでうま！」

「そうだよな。
てゆーか、慎吾は食べなくてもいいんじゃね？
なんてねー」

「えー？
じゃあリンゴサラダは俺のもの〜！
あ、藤村は食べる？」

「あ、うん…」

「藤村全部食べちゃえよ！
どーせ慎吾は帰ったらラブラブな嫁が作ってくれるんだからさ」

「小野ー！」

「あははっ」


「盆子原クン…」






――そんな感じで、久し振りに会ったこいつらとはその後もめっちゃ話に花が咲いた。

それはもう食べるよりも話す方が先っていうか、それくらい夢中になっていたんだ。