毎日がらぶえっち♡〜年下ダンナ様と、溺愛家族計画
第10章 デキちゃったかもしれない…!
「いってらっしゃい、慎吾くん。
お仕事頑張ってね」
「…うん。
ありがとう、ひな」
昨夜はあのお客さんのせいで、ちょっぴり怖い思いをしたけれど、一晩ゆっくり眠ったおかげで今朝は落ち着いてきた。
でももし今日もまた現れたら、今度はレジも久保店長に代わってもらうとしよう!
それで帰りは……うーん、なるべくひと気の少なくない明るい道を歩かなきゃだよね。
でもそうすると遠回りになっちゃうから、家に着くのがちょっと遅くなっちゃうかも……
「……ねぇ、ひな?」
「えっ、あ、なぁに?」
考え事に没頭していて、慎吾くんが私の顔を覗き込んでいるのに気付かなかった。
「ひなぁ、もし仕事で嫌な思いするようなら、頑張らなくてもいいからね」
「えっ!?
……あぁ…」
そうか、昨夜帰った時に私があのお客さんの事を話しちゃったから心配してくれたんだ。
でも接客やってると、こんなのあるあるネタみたいなものだから、多少は嫌な思いをしても仕方ないんだもんね。
レジをやってるパートさんとかだったら共感してくれるけれど、慎吾くんにこんな話をしても、だったらさせたくないって思いの方が大きいのかもしれないな。