無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「あーん、疲れたぁーっ」

家に帰ると、ついついそんな一言が先に出た。
健診が終わって久保店長のところであいさつしただけなのに、やけに神経使った気がするんだもんね。


「でもあの店長さん、なんかいっぱいおかず奢ってくれたね。
そのままお昼ご飯になりそうだよ！」

「でも慎吾くん、お昼までうちのおかずで飽きない？
昨日の夜も食べたんだよね？」

「飽きるわけないじゃん！
だからあそこのおかずは俺にとって主食なんだってば」

「あは…っ」

荷物を下ろして双子ちゃんをベビーベッドに寝かせると、ようやく腰が下ろせる……とソファにもたれかかった時だ。

今まで大人しく眠っていた双子ちゃんたちが、揃っておぎゃーおぎゃーと泣き出した。


「ひゃーっ
休む間もなさそうだよぉ」

「えっと、まずはおむつから替えたらいいんだよねっ
俺、先に替えとくよ！」

「ううっ、ありがとう慎吾くんっ」