クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜
第13章 カンドゥラ沖の戦い(仮タイトル)
黒海沿岸 トルコ領のカンドゥラ
ケフケン島から飛び立った機体は沖の方へ滑空していく
フリューゲルシリーズ
〈クラング・エキサイター〉は全身シルバーの光沢をまとった金属質なボディカラーなので周りの景色を映し出し、意外と見たものを撹乱させるペイントだ
上半身が小型のモビルスーツ形態、
下半身が航空機の推進部を結合させたようなフリューゲルはモビルスーツの弱点でもある大気圏内の活動時間を長く向上させていた
「デニス、どうだい?イケるかい?」
「あぁ、リジー姐さん、なんとか血は止まったよ! でもよォ、これだけの補充でホントにヤレるのか?」
深夜、ステンドグラス隊が潜む岩陰にようやく補給部隊の船が到着したものの満足な補給は得られなかったのだ
「エミリー・バリーめッ!自分たちの決戦兵器に肩入れしやがってッ!こちらのバックアップのほうにもチカラを入れやがれってんだ」
「仕方ねぇよ、姐さん、バルシケルの基地をヤラれて以降、ロクな補給体制がとれて無ェんだから…、夜中に補充を受けられただけでも目っけもんだよ、あのまま手ぶらで動けないよりはマシだ」
「おや?いつからエミリーになびィちまったのさ、レス? お前いつからロリコン趣味に走ったんだい?」
「勘弁してくれよ、リジー姐さん!あんな女!
見た目は幼くても中身は幾つかわかん無ェババァだろーがッ!?」
「さぁてね?私が知ってる10年前から子供の姿のままだからねぇ?本当の魔女とはああ言うのを言うんだろうねぇ?
いいじゃないか、たまには御稚児趣味にでも走ってみたら? もう私の身体は飽きたんだろ」
「何言ってんだ、リジー姐さんの身体に飽きてたらとっくにステンドグラス隊から離れてますよ! もう他の女は抱けねェよ」
「嬉しいこと言ってくれるじゃないか、レス」
「……まぁ、敢えて言うなら俺はオーロラ将軍と一度一戦お願いしたいもんだね!
あのデカいムチムチした身体をひれ伏してみたいよ!」
「ギャハハハ!バカだねアンタはッ!
痩せっぽちのアンタが逆にのされちまうよ!」
「だから良いんじゃないかッ!無いものねだりなんだよ、俺はッ!」
ステンドグラス隊は軽口を交わしながら黒海海上スレスレを北上していく
新しい作戦の突撃部隊として
先陣を切るために……
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