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クローン人間は同じ夢を見るのか 〜オルタナティブ・キイ〜

第13章 カンドゥラ沖の戦い


囚われのマリナ・アルテナが目の前のディスプレイに映し出されている友軍アルメニア地上部隊の劣勢を強いられる姿を見ながら無力感に打ちひしがれていると、ふと気になったモビルスーツがあった


アルメニア地上部隊のモビルスーツ、青い塗装のジムⅢ

“あれはもしかしてブルース・ブルースの機体じゃないか?”


青い機体は被弾しながらもまだ戦闘を続けており、ムーンブレイドが焼き払った跡の残存兵を刈り出しているゼントリックス軍の地上部隊に抵抗をしているようだ


“あぁ、ブルース!もう抵抗するな!
 キミひとりでは太刀打ち出来ないよッッ!”

マリナは友人の無惨な姿を見て泣き叫びたくなる


そもそもマリナとブルースは過去のアララト山の前線地帯で共に戦った仲間だった


まだゼントリックス軍がトルコ共和国の国軍だった頃、アララト山のふもとでアルメニア連邦軍と雪の中の厳しい戦闘が行われていた


当時ふたりは新兵みたいなもので捨て駒のように浪費されていた


その戦線を率いていた〈キラーズ隊〉
かつての上司、ポール大佐は突如雪の中から現れた謎の巨大兵器〈ムーンブレイド〉によって部隊ごと消滅させられてしまった


ブルースとマリナはその〈キラーズ隊〉の生き残りであった


その後もふたりはアルメニア連邦軍に残り、マリナは〈アンバー部隊〉に、ブルースは〈ビースト部隊〉に配属され別々の道に進んだものの過去の激戦の生き残りとあって連絡を続けていた


その旧友ブルースが敵兵に囲まれ今にも果てそうな姿を晒しているのだ

マリナの胸の奥はぎゅうと締め付けられる


〈私の眼の前に居る不気味な少女キアラを今ここで仕留めることが出来たなら、外で戦っているブルースを救えるのかもしれないッッ!?〉


ただタイミングは良くない

自分は囚われており、コックピットにはもうひとりの男ジェフリーまで居るのだから


“ブルース!すまない、今すぐでは無いんだ
 耐えてくれ!”


マリナの焦燥感はピークに達していた


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