テキストサイズ

みんなでゲーム🎲

第2章 【第一章】彼女

 ……あれ? ちょっと待ってくれ。
 美里と前に会ったのはいつだっけ?


 確か昨年のクリスマス以降、会っていない。約5ヶ月間で、人はこんなにも変わるんだろうか?


「もう颯介ってば、私の顔忘れちゃったの?」


 美里の頰はぷうっと膨れる。


「あ……その膨れっ面、久しぶりだな」


 その顔を見て、自分の知っている美里だと安心する。


 そうか、別人に見えたのは化粧のせいでもあるんだ。前はそんなに化粧をしていなかったから……。


「ふふっ、なあんてね。綺麗になってびっくりした?」

「まあな」


 美里が助手席に乗ってくる。すると微かに香水の匂いが漂ってきてドキドキした。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ