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第2章 【第一章】彼女

 やばい。こんなにもドキドキするなんて……まるで初デートみたいだ。
 まさかこんなにも美里が綺麗になるなんて思わなかった。いったい会っていない間、どんな心境の変化があったんだろう。
 チラリと隣を見ると、美里と目が合った。


「ねえ、颯介……」


 美里の艶のある唇が動く。


「前見て、危ないよ」

「えっ……、あっ……」


 僕は動揺して、ハンドルを握り直した。
 そしてこう思う。
 遊園地だけじゃ、物足りないかもって。


「なあ、美里……。明日何も予定がないのなら、一泊しないか?」

「え?」

「ほら、遊園地で遊んだあと、疲れるだろ? 車の運転も慣れてないしさ……」



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