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第2章 【第一章】彼女

 そしてデート当日。僕はレンタカーを借りて、美里の家の近くの駅へと迎えに行った。
 指定した場所に着くと、帽子を被ったパンツスタイルの女性が、僕の車まで歩いてきた。


「……美里?」


 その女性は長い髪をなびかせながら、僕に向かって微笑む。


「颯介、久しぶりだね」

「……」


 その声を聞くまで、誰かわからなかった。
 僕の知っている美里は、ぽっちゃりしていてもっと顔が幼い。だけど目の前に立っている美里はすごく大人びていて、モデルのような体型をした綺麗な女性だった。


「颯介、どうしたの?」

「……み、美里っ?」

「そうだよ、美里だよ」

「びっくりした……。別人かと思った」



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