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第2章 【第一章】彼女

 すると目の前の鏡に、当時付き合い始めた頃の姿の、ぽっちゃりとした美里が写った。


「美里!?」


 そんな馬鹿な……と思った。
 鏡に写る美里も、僕の姿を見て驚いている。


「……颯介! 助けて!」

「えっ……」


 目の前の鏡の中にいる美里が、両手で鏡をドンドン叩きながら僕に助けを求めてきた。


「……どうなってるんだ? これは鏡じゃない?」


 でも目の前の美里は、昔の美里だ。スレンダーじゃないし、目も大きくない。


「颯介っ……どうしたの? どうして助けてくれないの!?」


 待ってくれ……何がどうなってる?
 また僕は騙されているのか?


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