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「そんなの……嘘なんだよね？」


　怯えた顔をして、髪の長い女が言った。
　小学校の時に同じクラスだった、"美里"だ。あれから俺たちは成人になっていた。


「嘘じゃない、俺には特殊能力がある。寿命を操作できるんだ。だから俺をいじめてた奴らは全員死んだ。でも美里、お前だけは殺さなかった。なぜだかわかるか？　お前は俺好みの女だったから」


　俺は美里だけは殺さなかった。
　美里はいじめの中心にいたが、俺に手を出さなかった。いじめになるきっかけを作ったあとは、蔑んだ目で俺を見て嘲笑っていた。俺はそれを見て密かに興奮していた。


「本当は美里も俺のことが好きなんだろ？　だからあんな目で俺を見てたんだろ？」

「や、やめてっ……近づかないで！　あんたなんか好きじゃない！　この、人殺……」