どうして僕たちが…
第2章 柊一
その日はよく晴れていた。
講義が終わって帰ろうとしていた矢先のことだった。
僕はその時、人気のいない古い校舎の暗い廊下を歩いていた。
校門に行くのにメインストリートを行くより、こちらの方がショートカットになるからだった。
その時いきなり大きな音が響き渡ったのだ。
何だ?こんな人がいない所で?
無視してその場を立ち去ろうとした。
そう、この時無視して立ち去れば良かったと今になって思う。
僕は興味本位でそちらに歩いて行った。
誰かが物を落としたとかなら拾うの手伝ってあげよう。
本当にそれぐらいの気持ちだった。
「え…?」
その光景を見て固まった。
日の差し込む小さな教室。
その小さな教室にはあるものが転がっていた。
いや、ものじゃない人だ。
人がまるで薔薇に囚われたかのように薔薇で縛られて横たわっていた。
美しいのだが恐ろしいこの光景から目が離せない。
夢…なのか?
この信じられない状況に陥った時、俺 僕がすぐにとる行動は夢だと思うことだ。
でも、その巻き付いている薔薇の鮮やかな赤い色がそれが現実だということを物語っていた。
この時、自分が取るべき行動を考える。
まずはその縛られている人物の安否確認か、誰か助けを読んだ方が良いのか、それともとっとと救急車でも呼ぶべきか…。
ああ、もうっ、なんでこんな時に僕の脳は働かないんだよ!
混乱して考えがまとまらない。
その時だった。
いきなり頭にショックを受けて僕の意識は闇の中に落ちて行った。
講義が終わって帰ろうとしていた矢先のことだった。
僕はその時、人気のいない古い校舎の暗い廊下を歩いていた。
校門に行くのにメインストリートを行くより、こちらの方がショートカットになるからだった。
その時いきなり大きな音が響き渡ったのだ。
何だ?こんな人がいない所で?
無視してその場を立ち去ろうとした。
そう、この時無視して立ち去れば良かったと今になって思う。
僕は興味本位でそちらに歩いて行った。
誰かが物を落としたとかなら拾うの手伝ってあげよう。
本当にそれぐらいの気持ちだった。
「え…?」
その光景を見て固まった。
日の差し込む小さな教室。
その小さな教室にはあるものが転がっていた。
いや、ものじゃない人だ。
人がまるで薔薇に囚われたかのように薔薇で縛られて横たわっていた。
美しいのだが恐ろしいこの光景から目が離せない。
夢…なのか?
この信じられない状況に陥った時、俺 僕がすぐにとる行動は夢だと思うことだ。
でも、その巻き付いている薔薇の鮮やかな赤い色がそれが現実だということを物語っていた。
この時、自分が取るべき行動を考える。
まずはその縛られている人物の安否確認か、誰か助けを読んだ方が良いのか、それともとっとと救急車でも呼ぶべきか…。
ああ、もうっ、なんでこんな時に僕の脳は働かないんだよ!
混乱して考えがまとまらない。
その時だった。
いきなり頭にショックを受けて僕の意識は闇の中に落ちて行った。