無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「ん、じゃあ入れてみる。無理そうだったら言って」
「ふ、あっ」

　俺の泣きそうな声で限界を感じ取ったのか、慶人の指がずるりと抜けていった。その感覚に背筋がぞくぞくして変な声が洩れてしまう。なんとも言えない、お腹がぞくぞくする妙な感覚。
　そして入れ替わりに、指よりも硬くて大きいものが宛がわれて、探るように慎重に押し込まれた。実際の様子は見えていないけど、箱から出した時に見たからなにかはわかる。見た目だけは、丸っこくてピンク色で可愛かったソレ。
　だからこそ余計簡単に想像が出来てしまって恥ずかしさが倍増する。

「ん、う、すごい変、な感じ……っ」
「痛い？」
「んん、痛くはない、けど……」

　慶人が丁寧に慣らしてくれたおかげで痛みはない。だけどそういう問題じゃない。
　異物感。もぞもぞする感じ。変。そんな、言葉には出来ない違和感が下腹部に起こっている。
　それでも俺が痛みを訴えなかったから、もがいて閉じそうになる足を慶人の体で阻まれ、しっかりと押し込まれて。

「う、あっ」
「スイッチ、入れて平気か？」
「良くないけど、ここまで来たらもう……ふああっ、ちょっ、待って、待って！」

　カチリと小さな音がして、思った以上に強い振動とともに腰が抜けるような気持ち良さが一気に広がった。
　枕を強く握り締めて耐えようとしても、細かい振動が中から刺激してきてじっとしていられない。それでも閉じたい足も勝手に逃げようとする腰も慶人に押さえられて、もがいて刺激を逃がすことも出来なくて。